踏み込み温床の仕込みと春野菜の種まき

踏み込み温床の枠が5つ分できたので、やや遅れ気味ながら仕込みを始めることにした。

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材料は去年と同じく落ち葉と米ぬか。ただ、今年は落ち葉を十分確保するのが難しそうな状態なので、地主さんからもらった枯れた刈り草と、去年の初夏にもらった麦わらを加えることにした。これで、いつもの大きさの温床(だいたい一間四方)をつくるのに、軽トラの荷台1杯分の落ち葉でなんとかぎりぎり足りる。

これらの材料をサンドウィッチ状に交互に重ねて水をかけ、体重をかけて踏み込む、という作業を何度も繰り返し、温床の枠の7―8割を埋めれば仕込みは終わりだ。

文字にするとこれだけなのだけれど、かなり時間のかかる作業ではある。

まず、材料集め。枠に使う竹の切り出しと整形、組み立て、稲わらでの壁作り、ここでやっとひと段落。枠ができたら、大量の落ち葉を集め。寒波に襲われながらも、熊手で落ち葉をかきあつめて軽トラックの荷台に積み込む作業をしていると、じんわり汗ばむ。

踏み込み温床の仕込み

軽トラで運んできた踏み込み温床の仕込みに使う落ち葉

ここまで終わって、やっと仕込みができるわけだけれど、最後の踏み込みがまた時間がかかる。しっかり、何度も硬く踏み込んで落ち葉の層からなるべく空気を抜かないと、急激に発酵が進みすぎて一気に熱が上がったと思ったら、1週間とか2週間とかでがーっと下がってしまうことがある。

苗を育てる温床としては、これでは役に立たない。最低でも1ヶ月、できれば1ヶ月半ほどじんわりと発酵熱が保つようにする必要がある。ということで、何度も何度も、温床の枠のなかで落ち葉を踏みつけながらぐるぐる歩く。材料を入れる作業を含めると、2時間半から3時間くらいかかってしまう。

仕込み終わった踏み込み温床

仕込み終わった踏み込み温床

踏み込み終わったら、温度計を差し込み、蓋代わりに古サッシを被せて、あとは無事に発酵が始まるのを祈りながら、毎日、発酵菌たちの様子をうかがう。

温度計をさして温床の温度をはかる

温度計をさして温床の温度をはかる

今年は借りた畑の近くに水を入手できるところがないので、灯油タンクに水をいれて家から運び、それを使ったため、少々、水をケチってしまったことが気がかりで、うまく発酵するかどうか心配だったけれど、2日後に温度計が30度をさしていたので、このまま順調に上がることを願うのみ‥。

遅れてしまったけれど、温床の温度が25度くらいに落ち着いたらキャベツやブロッコリー、春菊、レタスなど、春の野菜の種まきが始まる。

それと合わせて田んぼの準備をしたり、作業小屋を建てたりと、やることは山のようにある。

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